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紫外線消毒は菌種ごとに必要な紫外線量が一覧表化されており、確立された信頼のおける消毒手法です。
水中浮遊物・鉄イオン・タンパク質といった紫外線透過性を低下させる成分が混在する場合、弊社では
紫外線透過率を郵送サンプルから計測するなどして、適正な殺菌装置を提示させていただきます。
またタンク内滞留時間・タンク寸法・実働時の容量・タンク構造等を考慮してランプ本数・装置台数・配置
等を計画提案させていただきます。
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水族館・養殖センターの水管理装置もお任せください。
海生生物では紫外線を嫌がる生物反応限界値:約6μW/cm2を下限基準として安全設計いたします。
(沖縄ちゅら海 ・中野サンプラザ水族館/北海道サケ鱒養殖試験場/鳥取県水産養殖センター様他の、
装置設計エンジニアが設計いたします。)
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有限会社マリオネットワーク
環境事業部門
e-mail:
ask@m-n-w.com
<タンクの大きさによる、必要なUV殺菌装置の性能の求め方>
貯水(タンク内)の紫外線ランプから一番遠い箇所で、枯草菌(芽胞)殺菌率99.9%が指標となります。
枯草菌(芽胞)を99.9%殺菌できる紫外線照射量は33.200μw・sec/cuで、
その計算方法は、表示単位の通り1cuあたりの「紫外線照射強度(μw/cu)X紫外線照射秒数(SEC)」です。
(mw・sec/cu表示の場合は、換算して33.2mw/cuとなります)
次に、一定時間(仮に2時間とします)で殺菌を行う場合に必要な紫外線照度を計算します。
紫外線照射量÷安全係数(紫外線ランプの出力維持率)÷時間という式になります。
= 33.200μw(必要紫外線量)÷0.75(安全係数)÷0.8(寿命でのランプ性能)÷2(時間)÷60(min)÷60(s)
=7.7μw
水中で紫外線照度を得るには、ランプからの距離は110W紫外線ランプの場合で約5〜6mとなり
ランプからこの距離以内であれば、2時間で枯草菌(芽胞)を殺菌99.9%以上殺菌できます。
*このように計算式の、菌、必要時間、ランプ出力を替えて、タンクサイズに応じた装置を選定できます。
方式 |
型名 |
使用ランプ |
発光長
(mm) |
UV照度
(µW/cm2) |
外形寸法(mm) |
型名 |
電力(W) |
a |
b |
間接照射式 |
ST-110SP |
SUV-110SP |
110 |
110 |
210 |
φ235 |
335 |
直接照射式 |
ST-110R |
SUV110DH/L-44 |
110 |
1100 |
240 |
|
1270 |
ST-40R |
SUV40DH/L-44 |
40 |
380 |
90 |
550 |
ST-20R |
SUV20DH/L-44 |
20 |
280 |
40 |
430 |
フランジ |
完全侵漬
照射式
半侵漬
照射式 |
オゾンレス |
ST-110NF |
SUV110DL-2 |
110 |
1100 |
240 |
φ180 |
1471 |
ST-90NF |
SUV90DL-2 |
90 |
880 |
210 |
1251 |
ST-70NF |
SUV70DL-2 |
70 |
580 |
150 |
951 |
ST-40NF |
SUV40DL-2 |
40 |
380 |
90 |
751 |
ST-20NF |
SUV20DL-2 |
20 |
280 |
40 |
651 |
オゾン |
STZ-110H |
SUV110DH-2 |
110 |
1100 |
240 |
φ250 |
1588 |
STZ-90H |
SUV90DH-2 |
90 |
880 |
210 |
1368 |
STZ-70H |
SUV70DH-2 |
70 |
580 |
150 |
1068 |
STZ-40H |
SUV40DH-2 |
40 |
380 |
90 |
868 |
ヘルール |
完全侵漬照射式
半侵漬照射式 |
ST-110H |
SUV110DH/L-2 |
110 |
110 |
240 |
φ91,5 |
1340 |
ST-90H |
SUV90DH/L-2 |
90 |
880 |
210 |
1120 |
ST-40H |
SUV40DH/L-2 |
40 |
380 |
90 |
620 |
ST-20H |
SUV20DH/L-2 |
20 |
280 |
40 |
520 |
[水槽・貯蔵タンク内のバイオフィルム対策]
バイオフィルムは、細菌群の分泌物(粘着性ポリマー)と水中の有機物等の複合物で、ほとんどの細菌が
バイオフィルム内に凝集しているといわれています。
バイオフィルム内に介在する細菌類はあらゆる消毒手法に対し耐性を示すようになり、
更に、バイオフィルム形成箇所の金属表面では好気性領域と嫌気性領域が偏在するため電位差が生じ、
金属腐食を促進させることもあり、バイオフィルムの付着防止は、設備管理面でも非常に重要です。
またバイオフィルム内の細菌に対する紫外線及び薬剤での消毒は可能ですが、バイオフィルムは消滅
するわけではなく、処理後の水に混ざる可能性がありますので、タンクレイヤーの導入をお奨めします。
設置も照明器具なみに簡単。 ランプは保証寿命:8,000時間で、まさに「メンテナンス・フリー」です。
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