3:UVフロアコーティング>UVフロアコーティングで使用されるUV塗料と、その供給(1)
UVフロアコーティングを行う環境(主に工程数・クリーンレベルなど)や求められる物性(耐XX性)等により、
UV塗料に 「添加物」を混ぜることがあります。消泡剤、静電(帯電)防止剤、ツヤ消しやカラーの顔料、希釈液
などが添加物の代表で、添加物によっては反応するUVの波長が異なります。
そのような場合、良心的なUV塗料メーカーは「反応波長200〜400nm メタルハライドランプを推奨」といった説明文を
塗料に添付してきます。この「メタルハライドランプ」とは幅広く200〜400nmの波長が出るランプです。
日本の工業分野で消費されるUV塗料の大半は、家電製品や携帯電話などを製造する大量生産ラインで消費され、
そのUV塗料は家電メーカーなど納品先の指定にあわせた「カスタム生産」になっており、1社の発注単位は約258kg
の製造タンクで何杯分という大きな量になります。それらのUV塗料は汎用品も含め大手塗料メーカーが製造しますが、
UVフロアコーティング用 UV塗料は、UVフロアコーティングに特化した専門メーカーが作っています。
前の項目で述べたように、UVフロアコーティングは工場で行われるUV塗装より工程数が少なくなるため、塗料と
技術に様々なノウハウを付加する必要があります。「工場用の木工UV塗料を、そのまま使用すればいい」と安易に
考えて、それでフランチャイズを募集するような、とんでもない会社も実在しますので、UVフロアコーティング業者の
クオリティは低レベルから高レベルまで幅があります。
UVフロアコーティングに特化した塗料・UV硬化装置・技術ノウハウ の3つが揃ってこそ、
「品質」が保たれることになります。
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